原子力供給国グループ(読み)ゲンシリョクキョウキュウコクグループ

デジタル大辞泉 「原子力供給国グループ」の意味・読み・例文・類語

げんしりょくきょうきゅうこく‐グループ〔ゲンシリヨクキヨウキフコク‐〕【原子力供給国グループ】

核燃料、原子力関連技術や機材輸出を管理・規制するための国際的な組織。1974年、核不拡散条約NPT)に加盟していないインドが行った核実験をきっかけに、1978年に正式発足。参加国が守るべきガイドライン(法的な拘束力はない)を定め、それに基づいて輸出管理を行う。米国・ロシア・英国・フランス・中国など48か国が加盟。インド・パキスタンイスラエル北朝鮮は参加していない。NSG(Nuclear Suppliers Group)。
[補説]2008年9月の総会で、NPT加盟国にのみ認められる民生用の原子力貿易を、インドに例外的に認める「インドとの民生用原子力協力に関する声明」が採択された。

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共同通信ニュース用語解説 「原子力供給国グループ」の解説

原子力供給国グループ(NSG)

核関連機器・技術の輸出管理を行う国際的枠組み核拡散防止条約(NPT)未加盟のインドが1974年5月、カナダ製研究用原子炉の使用済み燃料を再処理して抽出したプルトニウムを使い、核実験を実施したことを受け発足、78年に輸出管理の指針を示した。法的拘束力のない「紳士協定」だが、国際原子力機関(IAEA)による査察受け入れなどを条件としている。48カ国が加入。意思決定は全会一致で行う。(共同)

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