原月舟(読み)ハラ ゲッシュウ

20世紀日本人名事典 「原月舟」の解説

原 月舟
ハラ ゲッシュウ

明治・大正期の俳人



生年
明治22(1889)年5月24日

没年
大正9(1920)年11月4日

出生地
東京市赤坂区青山南町

本名
原 清

学歴〔年〕
慶応義塾大学理財科〔大正2年〕卒

経歴
明治の末年から「国民新聞」に投句し、松根東洋城の選を受けた。大正初期、虚子の俳壇復帰とともに「ホトトギス」に投句、大正3年同誌の募集俳句選者の一人となる。7年10月より同誌に「写生は俳句の大道であります」を連載し、ホトトギス流写生論を鼓吹したが、一方ではその瑣末な写生が批判された。没後「月舟俳句集」が刊行された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「原月舟」の意味・わかりやすい解説

原月舟
はらげっしゅう

[生]1889.5.24. 東京
[没]1920.11.14. 東京
俳人。本名,清。 1913年慶應義塾大学理財科卒業。在学中から長谷川零余子の指導を受け,松根東洋城選の『国民俳壇』に投句,10年『朝虹』の選者となった。 12年から高浜虚子の指導により『ホトトギス』へ投句,14年から募集句選者。以後時事新報』句壇や『三田俳句会』の選者もつとめ,虚子の忠実な継承者と目された。句集『月舟俳句集』 (1922) がある。

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