原田神社
はらだじんじや
[現在地名]豊中市中桜塚一丁目
祭神は素盞嗚命・高
大神・櫛稲田姫など。旧郷社。社伝によると、天武天皇の代に悪疫が流行したため、退除の詔勅を当社に下して祈願すると止まったので、天武天皇一二年(六八三)に神宝・神鏡および素盞嗚命荒御魂獅子頭を奉祀したといわれている。これより大宮と称するようになった。そののち東は豊島郡榎坂(現吹田市)から西は川辺郡富松(現兵庫県尼崎市)までの産土神となり、桜塚神(→桜塚村)、西牧総社などとよばれた。室町期には足利義澄・義晴・義輝などの参詣があって崇敬をうけ、原田六車庄を寄進された。義輝は天文二〇年(一五五一)正月の参拝の際、境内に松を植え、歌を詠じた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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