日本歴史地名大系 「原道館跡」の解説 原道館跡げんどうかんあと 熊本県:熊本市熊本城下千葉城跡原道館跡[現在地名]熊本市千葉城町・城東町千葉城高屋敷(ちばじようたかやしき)にあった、国学者林桜園が弘化二年(一八四五)に開いた家塾で、熊本藩勤皇思想の発祥地ともいうべき塾。桜園は神道と国学を学び、別に神儒仏、天文地理歴史百家、蘭学をも学んだ博覧強記の人で、唱えるところは「神事は本也、現事は末也」で、神事をふみ行うことを信条としていた。当館に学んだ者は一千二〇〇人に及んだといわれ、勤王党・学校党、また宗教家・政治家・漢学者・歌人・蘭学者・画家など多方面に及んでいる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by