厦門事件

山川 日本史小辞典 改訂新版 「厦門事件」の解説

厦門事件
アモイじけん

1900年(明治33)8月,義和団事件に乗じ日本が中国福建省を勢力範囲とすべく厦門占領のために出兵した事件山県内閣は厦門における変事に際して軍隊上陸を想定していたが,台湾総督児玉源太郎と民政長官後藤新平は厦門占領を企て,東本願寺布教所焼失を機とし厦門上陸計画を断行した。しかしこれを謀略と断定した列国抗議に直面するや作戦は中止され,責任をとって山県内閣は総辞職した。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android