えんせい‐てつがく【厭世哲学】
- 〘 名詞 〙 厭世観に基づく哲学。すなわち、人間生活では生は苦を意味し、この苦を免れるには意志の滅却以外にはないと説くもので、ショーペンハウエルがその代表者。厭世論。
- [初出の実例]「その中に有るのは、ショオペンハウエル、ハルトマン系の厭世哲学(エンセイテツガク)である」(出典:妄想(1911)〈森鴎外〉)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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厭世哲学
えんせいてつがく
pessimism
この世界は悪に満ちたものとする考え。「ペシミズム」
19世紀にショーペンハウエルらが確立したとされる。彼によれば,この世界は盲目的な意志によって突き動かされ,苦痛と争いに満ちていて,ここから逃れるには,意志の否定しかないとした。彼の思想は19世紀のワグナーやニーチェに影響を与えた。
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
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