…参詣者は交通者の一重要部分を占めるから,つねに関所の課税対象であるが,とくに参詣の盛んな社寺の近くや門前に設けられた関は,大半が参詣者=道者を対象とした。室町時代もっとも参詣の盛んだったのは伊勢神宮であり,このため参宮街道には関所が多く,桑名と日永の間わずか4里のうちに60余関が数えられ,伊勢一国で120関に及んだという。熊野山や高野山も南北朝以来その近くに関が多く,また大和長谷寺や,地方では相模江ノ島や富士山の各登山口,加賀白山,越中立山,出羽三山など参詣や登山のある程度盛んな社寺の近傍には,例外なく道者関が見られた。…
※「参宮街道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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