参宮街道(読み)さんぐうかいどう

精選版 日本国語大辞典 「参宮街道」の意味・読み・例文・類語

さんぐう‐かいどう‥カイダウ【参宮街道】

  1. 〘 名詞 〙 ( 伊勢神宮参拝のための街道の意 ) 三重県にある伊勢神宮への道。主に奈良県初瀬から青山峠を越えて六軒へ至る初瀬街道と、榛原(はいばら)で初瀬街道から分かれ、伊勢奥津(いせおきつ)多気(たき)、相可(おうか)を経て宮川を渡る参宮本街道とをいう。また、江戸時代は東海道四日市日永(ひなが)で分かれ、白子(しろこ)、津、斎宮を経て宮川を渡る街道を特にいった。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の参宮街道の言及

【道者関】より

…参詣者は交通者の一重要部分を占めるから,つねに関所の課税対象であるが,とくに参詣の盛んな社寺の近くや門前に設けられた関は,大半が参詣者=道者を対象とした。室町時代もっとも参詣の盛んだったのは伊勢神宮であり,このため参宮街道には関所が多く,桑名と日永の間わずか4里のうちに60余関が数えられ,伊勢一国で120関に及んだという。熊野山や高野山も南北朝以来その近くに関が多く,また大和長谷寺や,地方では相模江ノ島や富士山の各登山口,加賀白山,越中立山,出羽三山など参詣や登山のある程度盛んな社寺の近傍には,例外なく道者関が見られた。…

※「参宮街道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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