朝日日本歴史人物事典 「友成安良」の解説
友成安良
生年:文政3(1820)
幕末期の幕府造兵家。幕臣友成郷右衛門久周の子。通称郷右衛門。幕府大番頭,講武所砲術教授方。長州征討(1866)では芸州口の弾薬製造を指揮する。鳥羽伏見の戦(1868)に参加すべく桑名まできたところで戦闘が終わり江戸に引き返す。のち東北地方に転戦,箱館五稜郭に立て籠もり,兵器製造に従事。明治5(1872)年陸軍造兵権中令史。12年ごろ官を辞し,小樽(小樽市)で病没。
(鈴木淳)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報