友沼村(読み)ともぬまむら

日本歴史地名大系 「友沼村」の解説

友沼村
ともぬまむら

[現在地名]野木町友沼、小山おやま乙女おとめ

おもい川下流両岸に位置し、左岸台地上に宿通しゆくどおり松原まつばら右岸低地には本新田もとしんでん角新田すましんでんなどの集落がある。日光街道が通る。中世には小山庄に含まれた。天文五年(一五三六)と推定される一一月二七日の小山高朝伊勢役銭算用状写(佐八文書)に上郷分として「ともぬま」とみえ、伊勢役銭二貫五〇〇文を負担している。なお喜連川家料所記(喜連川文書)に小山押領の地として友沼郷があり、永禄三年(一五六〇)まで古河公方料所であった。天正五年(一五七七)一〇月一九日の大石信濃守奉書写(晃程文書)によれば、北条氏照は友沼郷のうち一千疋の地を菅谷左衛門五郎に与えている。北条氏照は同郷など小山領四ヵ郷の百姓が下総古河宿奉行衆に預けておいた俵子を請求のありしだい返すよう同宿奉行衆に命じている(年未詳正月九日「北条氏照印判状」池沢清氏所蔵文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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