友盛御嶽(読み)とうむいうたき

日本歴史地名大系 「友盛御嶽」の解説

友盛御嶽
とうむいうたき

[現在地名]浦添市安波茶一丁目

現在の浦添市役所の南にある。地元ではトゥムイダキといい、上方をアガリ御嶽、下方をイリ御嶽とよんでいる。「琉球国由来記」にトモリ嶽とみえ、「此嶽ノ神ハ大和人ノ骨埋タル処ト、申伝也」とあり、伝承はつまびらかではないが、当時霊験ありとのことで村中の者や旅行者に尊崇されたという。「遺老説伝」はこの大和人について賦性仁厚、人民と和睦し、農業を勧め、忠孝を教えたとあり、数ヵ月も経ないうちに病に倒れ、当御嶽に葬られたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android