忠孝(読み)チュウコウ

デジタル大辞泉 「忠孝」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐こう〔‐カウ〕【忠孝】

忠と孝。忠義と孝行。「忠孝の士」
[類語]忠義忠誠

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精選版 日本国語大辞典 「忠孝」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐こう‥カウ【忠孝】

  1. 〘 名詞 〙 忠と孝。主君に対する忠誠と、親に対する誠心の奉仕。臣下としての義務を尽くすことと、子としての義務を尽くすこと。
    1. [初出の実例]「爰有一多親識、縛我以五常索、断我以忠孝」(出典三教指帰(797頃)序)
    2. 「身を養ひ、人を助け、忠孝のつとめも、医にあらずは有るべからず」(出典:徒然草(1331頃)一二二)
    3. [その他の文献]〔漢書‐金日磾伝〕

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普及版 字通 「忠孝」の読み・字形・画数・意味

【忠孝】ちゆうこう(かう)

忠義と孝行。〔唐書陟伝〕永泰元年~忠孝と諡(おくりな)せんと議す。顏眞以爲(おも)へらく、國に許すと親をふとは兩立せず、當(まさ)に二行を合して諡(し)と爲すべからずと。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「忠孝」の意味・わかりやすい解説

忠孝
ちゅうこう

君主に対する忠義と親に対する孝行を結合して説かれた道徳思想。中国の儒教思想に源流をもつ。日本では古くから人倫道徳の大本として重んじられたが,特に明治以後第2次世界大戦の終りまでは,国民道徳を確立する観点から国の政策としても重視され,修身教育中核として位置づけられた。 (→ )

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「忠孝」の解説

ちゅうこう【忠孝】

沖縄泡盛。酒名は、創業者・大城忠孝の名にちなみ命名。一般酒と古酒がある。「忠孝南蛮荒焼」は蔵元独自に開発した熟成用陶器製容器に入った古酒。原料はタイ米、黒麹。アルコール度数30%、43%など。蔵元の「忠孝酒造」は昭和24年(1949)創業。所在地は豊見城市字名嘉地。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「忠孝」の解説

忠孝
ちゅうこう

歌舞伎・浄瑠璃の外題。
初演
明治36.10(東京・市村座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

デジタル大辞泉プラス 「忠孝」の解説

忠孝

沖縄県、忠孝酒造株式会社が製造する泡盛。

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世界大百科事典(旧版)内の忠孝の言及

【孝】より

…《孝経》においては,天子から庶人にいたるまでの各階層それぞれの〈孝〉のありかたが説かれるとともに,〈孝〉は天地人の三才をつらぬく宇宙的原理にまで高められている。 〈孝〉は〈忠〉とあわせて〈忠孝〉とよばれることが多いが,本来〈忠〉に対して〈孝〉はより本源的であり,〈忠〉は〈孝〉から派生するものと考えられた。〈孝を以て君に事えれば則ち忠〉とか,〈忠臣を求むるには必ず孝子の門においてす〉とかいわれたのはそのためである。…

※「忠孝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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