友誼関(読み)ゆうぎかん(その他表記)Yǒu yì guān

改訂新版 世界大百科事典 「友誼関」の意味・わかりやすい解説

友誼関 (ゆうぎかん)
Yǒu yì guān

中国南部,広西チワン(壮)族自治区西端,憑祥(ひようしよう)市の南西にある。明代初めに鶏陵関が設けられ,清の初めに鎮南関改称,1953年睦南関に改められた。明の洪武年間(1368-98)に左右岩山の間の谷に関が設けられたが,中法(清朝とフランス)戦争,抗日戦争のたびに破壊・焼失した。1907年(光緒33)孫文みずから指揮する中国同盟会軍が,この要塞を攻撃し,武器弾薬を奪取し人心高揚をはかった,いわゆる〈鎮南関事件〉の舞台となった。65年に城門と3層の花コウ岩の建物が建てられ,ベトナムとの友好団結を表す意味で友誼関に改称された。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「友誼関」の意味・わかりやすい解説

友誼関
ゆうぎかん / ユーイーコワン

中国、広西(こうせい/カンシー)チワン族自治区南西部、憑祥(ひょうしょう/ピンシヤン)市の南西にあるベトナムとの国境の町。明(みん)初に鶏陵(けいりょう)関が設けられ、のち大南関、界首関と改称した。清(しん)初以後は鎮南関とよばれたが、1953年睦南(ぼくなん)関、65年に中国・ベトナムの友好と団結を表す意味で友誼関と改めた。中国からベトナムへの交通の要所で湘桂(しょうけい)鉄道が通じる。

[青木千枝子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「友誼関」の意味・わかりやすい解説

友誼関
ゆうぎかん

「ユーイーコワン(友誼関)」のページをご覧ください。

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