反町茂雄(読み)ソリマチ シゲオ

20世紀日本人名事典 「反町茂雄」の解説

反町 茂雄
ソリマチ シゲオ

昭和期の書誌学者,古書籍商 弘文荘(古書肆)代表取締役;文車の会会長。



生年
明治34(1901)年8月28日

没年
平成3(1991)年9月4日

出生地
新潟県長岡市

学歴〔年〕
東京帝国大学法学部政治学科〔昭和2年〕卒

主な受賞名〔年〕
新潟日報文化賞〔昭和57年〕,東京都文化賞〔平成3年〕

経歴
神田の古書店一誠堂に入る。昭和7年独立して古書肆弘文荘をつくり、多くの善本・稀書を蔵する天理図書館の蒐書事業に関わる。天理教真柱で無類の書籍コレクターであった中山正善とは一誠堂時代からの深い交際があった。25年文車の会設立、会長。37年東京古典会会長、41年明治古典会会長。著書に「定本・天理図書館の善本稀書」「日本の古文書―その面白さ尊さ」「日本の古典籍」「蒐書家・業界・業界人」「一古書肆の思い出」、編著に「紙魚の昔がたり・明治大正篇」など。平成9年その業績を回顧する「弘文荘善本図録」(上 下)が刊行される。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「反町茂雄」の解説

反町茂雄 そりまち-しげお

1901-1991 昭和時代の書誌学者,古書籍商。
明治34年8月28日生まれ。昭和2年東京神田の古書店一誠堂書店に東京帝大出の店員としてはいる。7年店舗をもたない目録販売の古書肆(しょし)弘文荘を設立する。埋もれた古典籍の目ききとして知られ,松尾芭蕉の「貝おほひ」,「為家本土佐日記」などを発掘した。平成3年9月4日死去。90歳。新潟県出身。著作に「日本の古典籍」「一古書肆の思い出」など。
格言など】借金はすまい,人は傭うまい,安い本・平凡な本は扱うまい(弘文荘の営業方針)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android