収差修正レンズ(読み)しゅうさしゅうせいレンズ(その他表記)anastigmatic lens

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「収差修正レンズ」の意味・わかりやすい解説

収差修正レンズ
しゅうさしゅうせいレンズ
anastigmatic lens

レンズ収差うち非点収差を補正したレンズ。 1887年ドイツの E.アッベ,O.ショットが初めて設計,製作した。縦横直角に交わる平面上からくる光線は,レンズに対する入射角が異なるので,焦点位置に前後のずれができる。この現象を非点収差という。肉眼乱視障子を見たとき,縦骨と横骨のいずれかが明瞭で,他はぼやける現象にあたる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android