取出町村(読み)とりでまちむら

日本歴史地名大系 「取出町村」の解説

取出町村
とりでまちむら

[現在地名]佐久市大字取出町

東は鍛冶屋かじや村、西は本新町ほんしんまち村、南は臼田うすだ(現南佐久郡臼田町)、北は野沢村に接する平坦地。北に軽く傾斜する八ヶ用水が走り、水利の便に恵まれる。村の中央を南北に貫く佐久甲州往還(現国道一四一号)を中心に集落は東西に広がる。村の南、臼田村境に割合広い地籍にわたって橋詰はしづめの小字名が残り、天正年間(一五七三―九二)橋詰村があったという伝承の地になっている。取出の名は、伴野ともの城の砦があったのに由来するという説がある。

慶長一五年(一六一〇)の貫地帳(竹内文書)の畑村組の中に「拾弐貫文 取出村」とみえる。元和八年(一六二二)佐久郡高書上帳(柳沢文書)には「弐千七百七石 野沢村同取出新町」と記されるので、取出町は野沢村の新町新田であることがうかがわれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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