受戻す(読み)ウケモドス

デジタル大辞泉 「受戻す」の意味・読み・例文・類語

うけ‐もど・す【受(け)戻す/請(け)戻す】

[動サ五(四)]
借り金を返して、質物抵当物件を取り返す。うけだす。「質ぐさの指輪を流れる前に―・す」
預けておいた金品を返してもらう。
学資の余分を亭主が預って置いて呉れるのを―・し」〈緑雨・油地獄〉
手形小切手裏書人振出人などが、金を払って、所持人から手形・小切手を取り戻す。「償還して小切手を―・す」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「受戻す」の意味・読み・例文・類語

うけ‐もど・す【受戻・請戻】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 借り金を払って、質または抵当にはいっているものを取り返す。受け出す。
    1. [初出の実例]「何がさしおゐて、先二ケ所の家質(いえじち)をうけもどし」(出典:浮世草子・当世乙女織(1706)一)
  3. 渡しておいた金品を返してもらう。
    1. [初出の実例]「学資の余分を亭主が預って置て呉れるのを受戻(ウケモド)し」(出典:油地獄(1891)〈斎藤緑雨〉六)
  4. 手形、小切手の裏書人や振出人などが、償還を果たして、所持人から手形、小切手を取り返す。
    1. [初出の実例]「小切手を受戻したる裏書人は自己及後者の裏書を抹消することを得」(出典:小切手法(1933)四六条)
  5. 一度送り出した荷物を、送り主と受取人との合意のうえで、送り主に返す。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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