茱萸(読み)グミ

精選版 日本国語大辞典 「茱萸」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐ゆ【茱萸】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ごしゅゆ(呉茱萸)」または「さんしゅゆ(山茱萸)」の略。
    1. [初出の実例]「重陽宴、題云、観群臣佩茱萸」(出典日本紀略‐寛平五年(893)九月九日)
    2. [その他の文献]〔曹植‐浮萍篇〕
  3. ( 日本での誤用 ) 「ぐみ(胡頽子)」をさす。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「茱萸」の解説

茱萸 (シュユ)

植物。ミカン科の落葉低木・小高木,園芸植物,薬用植物。ゴシュユの別称

茱萸 (シュユ)

植物。ミズキ科の落葉高木,園芸植物,薬用植物。サンシュユの別称

茱萸 (グミ)

植物。園芸植物。グミ科グミ属の低木の総称

茱萸 (グミ)

植物。岩檜葉砂糖黍鶯神楽の別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の茱萸の言及

【重陽】より

…菊は霊薬といわれ,延寿の効があると信じられ,この日,菊酒を飲むことも行われた。また,茱萸(しゆゆ)(カワハジカミ)の袋を柱に菊とともにつけ,悪気を払う風習もあった。5月5日の薬玉を,この日に茱萸袋ととりかえるのが平安時代の後宮で行われている。…

※「茱萸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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