口一(読み)くちひとつ

精選版 日本国語大辞典 「口一」の意味・読み・例文・類語

くち‐ひとつ【口一】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 自分一人の糊口(ここう)。一人暮らしの生活
    1. [初出の実例]「妻子も持ず、口ひとつを其日過ぎにして才覚男」(出典:浮世草子・日本永代蔵(1688)四)
  3. 口のきき方一つでどうにでもなるの意。
    1. [初出の実例]「どいつもこいつも口一(クチヒト)つで、抱いて行くから覚悟しろ」(出典歌舞伎青砥稿花紅彩画白浪五人男)(1862)三幕)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排他的経済水域

略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...

排他的経済水域の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android