糊口(読み)ココウ

デジタル大辞泉 「糊口」の意味・読み・例文・類語

こ‐こう【×糊口/×餬口】

かゆを口にする意》ほそぼそと暮らしを立てること。生計。よすぎ。くちすぎ。「―の道を閉ざされる」
一家の―のために働かなけやならないような」〈三重吉小鳥の巣〉
[類語]生計口過ぎ口過ごし口しのぎ生活活計身過ぎ世過ぎ行路

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精選版 日本国語大辞典 「糊口」の意味・読み・例文・類語

こ‐こう【糊口・餬口】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「糊」「餬」は粥(かゆ)の意 ) 粥をすすること。転じて、暮らしを立てること。くちすぎ。生計。くらし。→口を糊(のり)す
    1. [初出の実例]「僧尼空載名於寺籍、分散餬口於村里」(出典家伝(760頃)下)
    2. 「糊口(ココウ)に困ると云ふ程の私でも無いから」(出典:はやり唄(1902)〈小杉天外〉八)
    3. [その他の文献]〔風俗通‐十反〕

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普及版 字通 「糊口」の読み・字形・画数・意味

【糊口】ここう

貧しくくらす。〔左伝、昭七年〕其の(正考父の)鼎銘に曰く、是(ここ)に(せん)し是に鬻(ゐく)し、以て余が口を糊すと。其の共(うやうや)しきこと是(かく)の如し。

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