口取り菓子(読み)クチトリガシ

デジタル大辞泉 「口取り菓子」の意味・読み・例文・類語

くちとり‐がし〔‐グワシ〕【口取り菓子】

茶会で、茶を出す前に器に盛って出す菓子。くちとり。

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精選版 日本国語大辞典 「口取り菓子」の意味・読み・例文・類語

くちとり‐がし‥グヮシ【口取菓子】

  1. 〘 名詞 〙 茶会で、客が座についた時、器に盛って出す菓子。くちとり。
    1. [初出の実例]「一服一銭の口取(クチトリ)菓子」(出典滑稽本・古朽木(1780)二)

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日本の郷土料理がわかる辞典 「口取り菓子」の解説

くちとりがし【口取り菓子】


北海道中心に作られる、正月の菓子。鯛・えび・かまぼこ・だて巻き・絵馬などの縁起ものをかたどって練りきりやようかんなどで作る。数種取り合わせることが多い。◇「口取り」と略す。古い文献などに見られる「口取り菓子」またはこれを略した「口取り」は、茶席で客が座に着いたときに茶の前に出した菓子とされる。

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「口取り菓子」の解説

くちとりがし【口取り菓子】

北海道を中心に作られる、正月の菓子。鯛・えび・かまぼこ・だて巻き・絵馬などの縁起ものをかたどって練りきりやようかんなどで作る。数種取り合わせることが多い。◇「口取り」と略す。古い文献などに見られる「口取り菓子」またはこれを略した「口取り」は、茶席で客が座に着いたときに茶の前に出した菓子とされる。

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世界大百科事典(旧版)内の口取り菓子の言及

【口取】より

…口取ざかな(肴),口取菓子の略。口取ざかなは饗膳の最初に座つき吸物とともに出された酒のさかなで,〈土器を三宝に,口とりは熨斗(のし),昆布〉と近松の浄瑠璃《心中万年草(しんじゆうまんねんそう)》に見えるごとく,かちぐり,のしアワビ,コンブといった祝儀のさかなに始まったものらしい。…

※「口取り菓子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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