口吟(読み)コウギン

精選版 日本国語大辞典 「口吟」の意味・読み・例文・類語

こう‐ぎん【口吟】

  1. 〘 名詞 〙 口ずさむこと。詩歌などを口に出して詠じること。〔音訓新聞字引(1876)〕
    1. [初出の実例]「独り歩み黙思口吟し、足にまかせて近郊をめぐる」(出典:武蔵野(1898)〈国木田独歩〉二)
    2. [その他の文献]〔白居易‐效陶潜体詩〕

く‐ぎん【口吟】

  1. 〘 名詞 〙 詩歌などをくちずさむこと。こうぎん

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「口吟」の読み・字形・画数・意味

【口吟】こうぎん

ぶつぶつと独り言をいう。また、口ずさむ。唐・白居易〔呉七が寄せらるるに酬ゆ〕詩 口吟して耳に自ら聽く に當りて忽ち然(しゆくぜん)たり 玉冰に漱(くちすす)ぐに似 風の弦を聞くが如し

字通「口」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android