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くちmouth; oral aperture

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


くち
mouth; oral aperture

動物体における食物の取入れ部位。体の前端近くにあることが多いが,例外も少くない (渦虫類の1種や頭足類など) 。消化管の入口であるが,肛門をもたないものでは出口も兼ねる。脊椎動物では体前方に内外両胚葉より成る咽頭板の陥入として生じ,口道は消化管につながる。

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くち

義太夫節浄瑠璃一段の最初の部分。一段は口・中 (なか) ・切 (きり) などに分けられるが,さらにそのうちの切が細分されて (切の) 口,(切の) 中,(切の) 切などとなることがある。その場合,多くは一段の口と切には別の名称をつける。

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デジタル大辞泉の解説

く【口】

[名]仏教で、くち。また、口から出す言葉。→口業(くごう)
[接尾]助数詞。器物や人数を数えるのに用いる。「鍬(くわ)一

く【口/工/公/孔/功/垢/紅/貢】[漢字項目]

〈口〉⇒こう
〈工〉⇒こう
〈公〉⇒こう
〈孔〉⇒こう
〈功〉⇒こう
〈垢〉⇒こう
〈紅〉⇒こう
〈貢〉⇒こう

くち【口】

[名]
動物の消化器系の開口部で、食物を取り入れる器官。人間では顔面の下部にあって、口唇口蓋(こうがい)・口底に囲まれ、中になどがある。発声にも関係する。口腔(こうこう)。「食べ物に入れる」「をつぐむ」
1に似ているところから》
㋐人や物の出入りするところ。「通用」「改札」「粟田(あわた)
㋑容器の中身を出し入れするところ。「缶のを開ける」
㋒物の、外部に開いたところ。すきま。穴。「傷(きずぐち)」「ふすまの破れ
就職や縁組みなどの落ち着く先。「事務員のがある」
物事を分類したときの、同じ種類に入るものの一つ。また、その種類。たぐい。「彼は相当いけるだ」「甘

㋐物事の初めの部分。または、まだ始まったばかりのこと。発端(ほったん)。「宵の」「序の
㋑物の端(はし)。ふち。先端。「切り
雅楽の一曲や義太夫節の一段を細分したときの最初の部分。
1が飲食の器官であるところから》
㋐食べ物の好み。味覚。「が肥えている」
㋑生活のために食料を必要とする人数。「を減らす」
㋒食べる量。
「三度の―を詰められるほど辛いことはなく」〈秋声縮図
1が言語器官であるところから》
㋐口に出して言うこと。ものの言い方。「を慎む」「が悪い」
㋑世間の評判。うわさ。「人のが気になる」
㋒口出しをすること。または、その意見。
「『お止しなさい』と女は叱咤る様に男の―を制えた」〈魯庵くれの廿八日
㋓話す能力。「が達者だ」
㋔客の呼び出しがかかること。また、友人などの誘いがあること。→口が掛(か)かる口を掛(か)ける
㋕意向。意見。
「この男の―を窺(うかが)ひ」〈浮・永代蔵・一〉
㋖歌などの詠みぶり。
「おのおの初心講へも推参すると聞いたが、殊の外―がよいと仰せらるる程に」〈虎明狂・皹〉
馬の口につける縄。口取り縄。
「―引きける男…聖(ひじり)の馬を堀へ落としてげり」〈徒然・一〇六〉
直径。さしわたし。
「―六尺の銅(あかがね)の柱を」〈平家・五〉
[接尾]助数詞。
刀剣などを数えるのに用いる。「脇差し数
ものを食べる回数をいうのに用いる。「ひと食べる」
寄付や出費などの分担の単位として用いる。「ひと一万円の寄付金」
[補説]「口を濁す」という言い方について→言葉を濁す[補説]
[下接語]合い口後口甘口生き口薄口甘(うま)口売り口売れ口追い口大口下(お)り口折れ口貝の口風(かざ)口片口語り口辛口軽口切り口切れ口消し口濃い口仕口死に口初(しょ)口諸口序の口吸い口攻め口先(せん)口竜(たつ)の口とば口取り口上り口飲み口早口一口広口別口火(ほ)口水(みな)口無口八つ口遣(や)り口宵の口詠み口悪口(ぐち)上がり口秋口悪たれ口糸口入り口受け口歌口裏口落ち口おちょぼ口表口陰口肩口勝手口門(かど)口蝦蟇(がま)口烏(からす)口川口木口傷口木戸口金口口口鯉(こい)口小口木(こ)口賢(さか)しら口石榴(ざくろ)口差し口差し出口地口獅子(しし)口蛇口冗談口袖(そで)口焚(た)き口滝口追従(ついしょう)口告げ口勤め口燕(つばめ)口壺(つぼ)口出入り口手口出口戸口鳶(とび)口仲人口憎まれ口逃げ口二字口躙(にじ)り口抜け口呑(の)み口入(はい)り口捌(は)け口働き口火(ひ)口一人口減らず口細口間口窓口水(みず)口店口無駄口儲(もう)け口鰐(わに)口

こう【口】

[接尾]助数詞。
人数を数えるのに用いる。「伴僧二〇
刀剣、その他の器具を数えるのに用いる。「剣一千

こう【口】[漢字項目]

[音]コウ(漢) (呉) [訓]くち
学習漢字]1年
〈コウ〉
体の器官の一。くち。「口角口腔(こうこう)経口虎口(ここう)糊口(ここう)閉口
口で言う。口ぶり。ことば。「口外口語口実口述口吻(こうふん)悪口衆口利口
人数。「戸口人口
穴。出入り口。「火口河口銃口
〈ク〉口。口で言う。ことば。「口説口調口伝異口同音
〈くち(ぐち)〉「口絵口数口癖糸口裏口大口小口手口出口戸口窓口無口
[名のり]あき・ひろ
[難読]口説(くど)く口惜(くや)しい猪口(ちょこ・ちょく)

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百科事典マイペディアの解説

口【くち】

動物の消化管の入口で,食物および水を取り込む場所。原則として頭端付近にあり,口の内外には,捕食と消化を容易にするためのさまざまな器官が発達している。ヒトでは顔面の下部中央にあり,頭蓋内部にある口腔がその主体。
→関連項目口腔

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とっさの日本語便利帳の解説

現場に配備された消防ホースを数える単位。一本二本ではなく、筒先の数で数える。

出典|(株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」
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栄養・生化学辞典の解説

 (1) 食物を受容する器官.(2) 小孔ともいう.とくに腸などに造設した人工的な出口をいう場合がある.

 小孔ともいう.特に腸などに造設した人口的な出口をいう場合がある.

出典|朝倉書店
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世界大百科事典 第2版の解説

くち【口 mouth】

動物の消化管の入口で,食物や水を取り入れるところ
無脊椎動物の口】
 消化管が発達していない動物では,一般に口も発達していない。原生動物単細胞性で,消化管も口ももたないが,細胞中に食物を取り込む場所が定まっていて特定の構造が見られるときには,細胞口cytostomeといわれる。海綿動物も消化管をもたない。食物は水とともに体表の無数の小穴から流れ込み,体を貫く小管をへて,中央の胃腔,そして排水口へと流れていく途中で,襟細胞によって捕らえられて取り込まれる。

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大辞林 第三版の解説

く【口】

[1] ( 名 )
〘仏〙 くち。また、言葉。 「 -悪説」 → 口業くごう
( 接尾 )
助数詞。
人や動物などを数えるのに用いる。 「大きなる亀四-を売る/霊異記 上訓
口のあいている器物を数えるのに用いる。 「瓶四-、坏四-/延喜式 神祇
刃のある武器・農具を数えるのに用いる。 「太刀一-/延喜式 神祇

くち【口】

[0] ( 名 )
動物が飲食物をとり入れる器官。高等動物では頭部の下方にあって、唇・歯・舌があり、下あごによって開閉する。音声や鳴き声を発する器官ともなり、鳥類では嘴くちばしとなる。 「 -でくわえる」
話すこと。声を出してものを言うこと。
話す時に使うものとしての口。 「 -を開けば嫁の悪口ばかり」 「 -をつぐむ」
話す動作。声に出すこと。また、その言葉。 「 -で言うほど簡単ではない」 「 -に出す」 「 -ほどでもない」
(文章などによらず)直接話すこと。口頭。 「 -で伝える」
うわさ。評判。風説。 「世間の-を気にする」
話し方。話し方のよしあしや多寡たか。 「 -が悪い」 「 -が達者だ」
呼び出し。誘い。 「 -がかかる」
飲食すること。
飲食する時に使うものとしての口。 「 -をつける」
飲食物を味わうものとしての口。また、味覚。 「 -に合う」 「 -あたり」
生活のために必要な量の食事をとるものとしての口。また、食事をする人数。 「 -が干上がる」 「 -を減らす」 「一人-ひとりぐち
飲食する動作。飲み食いすること。 「酒は-にしない」
通り抜けることができる空間。複合語としても用いる(この場合、多く「ぐち」となる)。
穴やすき間。 「傷-」 「船腹に-があく」
ものを出し入れする所。また、そこをふさぐもの。 「瓶の-」 「 -がかたくて抜けない」
人の出入りする所。戸口。 「 -が狭い」 「登山-とざんぐち」 「非常-ひじようぐち
が体内への入り口であることから〕 物事の初め。最初。 「序の-」 「宵の-」
物事を分類するときの、その一つ一つの類。種類の一。 「飲める-」 「そっちの-がだめなら、別の-に当たってみよう」
はいっておさまる所。 「嫁の-をさがす」 「就職-しゆうしよくぐち
馬の口につける縄。 「馬の-をとる」
( 接尾 )
助数詞。
口に飲食物を入れる回数を数えるのに用いる。 「一-で食べる」
刀剣などを数えるのに用いる。 「太刀一-」
多くの人から金銭を集める時の、出してもらう単位を数えるのに用いる。 「一-五千円で加入できる」
[句項目]
口が上がる口がうまい口がうるさい口が奢る口が重い口が掛かる口が堅い口が軽い口が腐っても口が肥える口が裂けても口が過ぎる口が酸っぱくなる口が滑る口が干上がる口が減らない口が曲がる口から高野口から先に生まれる口が悪い口食うて一杯口では大坂の城も建つ口と腹とは違う口尚乳臭あり口に合う口にする口に税はかからない口に出す口に乗せる口に乗る口には関所がない口に針口に蜜あり、腹に剣あり口の下から口の虎は身を破る口の端口は口、心は心口は心の門口は禍のもと口塞がる口も八丁手も八丁口を合わせる口を入れる口を掛ける口を固める口を箝する口を緘する口をきく口を切る口を極めて口を過ごす口を酸っぱくする口を滑らす口を揃える口を出す口を叩く口を垂る口を衝いて出る口を噤む口を慎む口を尖らす口を閉ざす口を閉じる口を濁す口を拭う口を濡らす口を糊する口を挟む口を引き垂る口を顰む口を開く口を封ずる口を塞ぐ口を守ること瓶の如くす口を毟る口を結ぶ口を割る

こう【口】

( 接尾 )
助数詞。
人を数えるのに用いる。たり。 「狛こまの虜とりこ十-を献ず/日本書紀 欽明
刀などを数えるのに用いる。 「千-の剣/読本・弓張月

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


くち

動物が食物を取り込む場所で、消化管の入口にあたる。口の位置や形態は系統発生学の重要な指標とされ、発生初期の原腸陥入の開口部である原口がそのまま口になれば前口動物、原口は閉じて口がのちに生じれば後口動物といい、動物界を大きく二つに分けている。哺乳(ほにゅう)類は後者に属し、口は唇やあごを備え、口腔(こうこう)内には歯と舌がある。節足動物は前口動物に属し、口は、頭部・胸部の付属肢が摂食・そしゃくの役を果たすように変形したもので、これら全体を口器という。前口動物の扁形(へんけい)動物や、このどちらにも属さない下等な腔腸(こうちょう)動物などは肛門(こうもん)がなく、口が入口と出口を兼ねている。さらに下等な海綿動物には特定な口という器官がなく、体表に多数ある小孔から海水を取り入れ栄養を摂取する。原生動物に属するゾウリムシなどには体表の一部に特殊な構造をもつ細胞口が開口しているが、アメーバなどにはそれもなく、摂食時は体を変形させ、食物を包み込み体内に取り入れる。[守 隆夫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内のの言及

【顔】より

…外鼻の下面には1対の鼻孔がある。(3)口は顔面の下部にある一つの大きな窓で,口腔への入口をなしている。この入口すなわち口裂を囲んで上下に口唇(こうしん)(上唇と下唇)があり,左右にほお(頰)がある。…

【義太夫節】より

…一方,世話物は上中下3巻で構成するのが基本であるが,上の巻は時代物の二段目,中の巻は三段目,下の巻は四段目に対応するものと考えられている。 段はふつう口(くち),中(なか),切(きり)で構成する。口は独立した場であることが多く,立端場(たてはば)と称する。…

【キリ(切)】より

…これは能の5段組織,あるいは序・破・急の原理によるものとされる。そして,時代物,世話物を問わずに各段・各巻が〈口(くち)〉〈中(なか)〉〈切(きり)〉の3部分に分けられる。切は3部分(場(ば))に分けられた最後の部分にあたり,切場(きりば)ともいう。…

【ほお(頰)】より

…口角の後外側にあり,くちびるとともに口腔前庭の外側壁をなす軟部の領域。哺乳類だけがもつもので,その他の動物にはこれに相当するものはない。…

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