精選版 日本国語大辞典 「口塩」の意味・読み・例文・類語
くち‐じお ‥じほ【口塩】
〘名〙
① 軽く塩をほどこすこと。魚の切り身などに塩をふりかけること。また、そのようにした魚の切り身。
※俳諧・季寄新題集(1848)冬「口しほ しほ甘き鱈のこと也」
② 味わいをつけるもの。退屈やさびしさを紛らわすもの。
※俳諧・江鮭子(1690)「寐ても居られぬ船心なり〈光延〉 淋しさは口塩もなき夕まぐれ〈舞郷〉」
③ (塩があまい意から) 人がよいこと。お人よし。
※歌舞伎・四天王産湯玉川(1818)五立「エエ、口(クチ)しほだわな。ホホホホホおへねへ間抜けだ」
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