口悪(読み)くちあし

精選版 日本国語大辞典 「口悪」の意味・読み・例文・類語

くち‐あし【口悪】

〘形シク〙
① 口がわるい。にくまれ口をきくさまである。口さがない。
落窪(10C後)二「『西、東、斎院もおぢて、よぎ道しておはすべかなるは』と、口あしき男又いへば」
食欲がおこらない。食事がまずい。
散木奇歌集(1128頃)雑上「あるあまの口あしとてものの喰はれぬに」

くち‐わる【口悪】

〘名〙 (形動) 物事をけなして悪く言うこと。わざと言葉きたなく言うこと。また、その人やそのさま。くちわろ。
※中華若木詩抄(1520頃)上「これもくちわるなる詩を作りたなんどと云て」
人情本・明烏後正夢(1821‐24)初「此の口(クチ)わるが、ようく全六さん全六さんと、ほんにほんに腹がたって」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「口悪」の意味・読み・例文・類語

くち‐わる【口悪】

[名・形動]悪口皮肉をずけずけと言うこと。また、そのさまやその人。「口悪な男」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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