口腔底膿瘍(読み)こうくうていのうよう

家庭医学館 「口腔底膿瘍」の解説

こうくうていのうよう【口腔底膿瘍】

[どんな病気か]
 口腔底に膿(うみ)がたまった状態です。口腔底部や顎下腺(がくかせん)の部分が腫(は)れて痛み、高熱をともなうことが多く、ときに、あごが腫(は)れて、外観上、二重あごのように見えることがあります。
[原因]
 むし歯抜歯(ばっし)などにともなう歯の炎症が、口腔底部におよんでおこります。
 あごの骨折扁桃腺(へんとうせん)、唾液腺(だえきせん)、リンパ節などの炎症のあとにおこることもあります。
 ほとんどが、いくつかの細菌による混合感染です。
[治療]
 診断には、歯における問題点の確認と、血液検査による炎症の程度の把握が必要です。
 治療としては、できるだけ早いうちに切開し、膿を取り出すと同時に、強力な抗生物質点滴が必要です。

出典 小学館家庭医学館について 情報

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