口腔(こうくう)内にある三大唾液腺(だえきせん)(耳下腺、顎下腺、舌下腺)の一つ。下あごの下縁のほぼ中央内側あたりに位置し、指で触れると、皮下に母指頭大の高まりとして感じられる。形はやや扁平(へんぺい)な楕円(だえん)体で、長さ約3センチメートル、厚さ約1.5センチメートル。顎下腺は、漿液性(しょうえきせい)分泌液(塩類、タンパク質、および酵素を含む水分の多い液)と粘液性分泌液(粘性のある液)とを分泌する混合腺である。顎下腺の導管は長さ約5センチメートルで、舌下面中央部のひだ(舌小帯)の根部にある高まりである舌下小丘の部分に開口する。顎下腺は交感神経、副交感神経の二重支配を受けるが、その働きはまだよくわかっていない。
[嶋井和世]
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…俗に〈つば(唾)〉〈つばき〉ともいい,口外に流れ出た唾液を〈よだれ(涎)〉という。大部分は耳下腺,顎下腺,舌下腺から,一部は口腔内の多数の小唾液腺から分泌される無色・無味・無臭の液体。唾液の分泌速度は,食事などによりかなり変動するが,正常成人では約1~1.5l/日である。…
…唾腺とも呼ばれる。ヒトでは,組織の大きさから大唾液腺と小唾液腺とに分けられ,大唾液腺には耳下腺,顎下腺,舌下腺が含まれる。小唾液腺は口腔全体にわたって分布しており,粘膜や筋組織内に米粒あるいはアズキ粒ぐらいの大きさの腺組織の集合体として存在し,それぞれ独立した管によって口腔内に開いている。…
※「顎下腺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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