口遊び(読み)クチアソビ

デジタル大辞泉 「口遊び」の意味・読み・例文・類語

くち‐あそび【口遊び】

心に浮かぶことを独り言のように言うこと。
「ただ仏の御ことをのみ、寝言にも―にもしつつ行ふ」〈宇津保春日詣
むだ口。うわさ悪口
異戯ことたはぶごとはのたまふとも、このかかる―はさらに承らじ」〈宇津保藤原の君〉

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精選版 日本国語大辞典 「口遊び」の意味・読み・例文・類語

くち‐ずさび【口遊・口吟】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「くちすさび」とも )
  2. くちずさみ(口遊)[ 一 ]
    1. [初出の実例]「なにとなき経のはしばしうち誦み〈略〉少しづつくちすさひなどし」(出典:前田本枕(10C終)一九八)
  3. くちずさみ(口遊)[ 一 ]
  4. くちずさみ(口遊)[ 一 ]
    1. [初出の実例]「人の思ひ言はん事、よからぬ童(わらはべ)のくちすさびになるべきなめり」(出典源氏物語(1001‐14頃)夕顔)

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