古人類学(読み)こじんるいがく(その他表記)palaeoanthropology

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「古人類学」の意味・わかりやすい解説

古人類学
こじんるいがく
palaeoanthropology

過去の時代の人類を研究する学問分野。身体の形態生理遺伝などを調べる形質人類学,また身体と外の環境との関係を調べる人類生態学などのような人類学の各分野のうちで,研究の対象問題意識が過去の時代を向いているものをさすともいえる。第2次世界大戦前までは,化石人骨の形態や石器などの遺物を調べて人類の系譜を知ろうとする研究が中心であったが,戦後,人類学以外の生物学各分野あるいは力学や統計学などの新しい知見,方法が導入され,単に人骨や遺物だけでなく,それらを生み出した母体の人類集団全体を把握することが可能となりつつある。人類進化学,人類系統学,人類起源論などは,それぞれある研究視角を強調したもので,内容的には類似している。また文化的あるいは歴史的側面からは,先史学考古学とも近縁である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

最新 地学事典 「古人類学」の解説

こじんるいがく
古人類学

palaeoanthropology

化石人類を対象とする研究分野で,化石人類の遺骸(化石骨)や遺跡(生活跡など)から人類進化の問題を扱う歴史科学古生物学・地質学・地理学・考古学などの境界領域にあり,現生人類を対象とする人類学の基礎となる。

執筆者:

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の古人類学の言及

【自然人類学】より

…集団間変異のなかで最も重要なものが時間と地域による変異で,自然人類学の中心的研究課題や分野もほぼこの二つに関連したものである。時間的変異を研究する分野には霊長類学と古人類学とが含まれ,前者は第三紀化石霊長類,現生霊長類の形態・生理・生化学的研究を通じてヒトの起源の解明に迫ろうとするものである。後者は,第三紀鮮新世に出現し,第四紀洪積世末に現生人類が出現するまでの洪積世人類の進化過程を明らかにしようとするもので,過去の遺物の絶対年代を推定する年代学,古環境を復原する古生態学,旧石器文化を研究する考古学なども見方によってはこの分野に入れられる。…

※「古人類学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...

春隣の用語解説を読む