先史学(読み)センシガク(その他表記)prehistory
Vorgeschichte[ドイツ]

関連語 意義 名詞

精選版 日本国語大辞典 「先史学」の意味・読み・例文・類語

せんし‐がく【先史学】

  1. 〘 名詞 〙 先史時代を研究する科学。考古学を主として、人類学・地質学・古生物学などを含む。史前学。

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改訂新版 世界大百科事典 「先史学」の意味・わかりやすい解説

先史学 (せんしがく)
prehistory
Vorgeschichte[ドイツ]

先史考古学ともいい,かつて史前学とも呼ばれた。いずれにせよ,先史,史前の〈史〉は,文字として書き残された記録という意味での歴史をさし,その出現に先立つ時代,すなわち先史時代を考古学的方法によって追求することを目標としている。これに対して文献資料が不十分な時代,豊富な時代の考古学をそれぞれ原史考古学,歴史考古学とも呼ぶ。
考古学
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「先史学」の意味・わかりやすい解説

先史学
せんしがく
prehistory; Vorgeschichte

人間の歴史のうち,文字史料の残されることのなかった時代 (先史時代) を研究する学問をいう。人間の残した遺跡遺物を研究する考古学がその基礎になっているが,そのほか人類学,地質学,古生物学,地理学などの学問の協力が必要である。先史学と考古学を同義に解する考え方があるが,それは考古学が先史学の基礎になっていることから生れているもので,先史学にとっては,歴史時代のことは研究の範囲外のことになるため,両者の意義は必ずしも同じではない。

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