古典荘園(読み)こてんしょうえん(英語表記)classical manor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「古典荘園」の意味・わかりやすい解説

古典荘園
こてんしょうえん
classical manor

賦役農奴制による領主経営を中核に有する荘園組織。ヨーロッパ荘園の原基形態をなしている。古典荘園には二様の意味が含まれるが,1つは8~9世紀の北フランス,西ドイツに進展しつつあった集村化現象に基づき,同地域に成立した荘園組織で王領地,大修道院領 (サン・ジェルマン,ザンクト・ガレンなど) に典型がみられ,10世紀末から 11世紀に崩壊した。他の1つは 13世紀のイングランド南東部に発達した典型的荘園をさし,賦役金納化の過程で崩壊する。

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旺文社世界史事典 三訂版 「古典荘園」の解説

古典荘園
こてんしょうえん

農奴の賦役 (ふえき) によって耕作される領主の直営地と,農奴の保有地基盤とする荘園
7〜8世紀ごろ,ヨーロッパのライン川・モーゼル川地帯に成立し,ついでライン川・ロアール川間の北フランス・西ドイツで発達した。しかし,生産性の低い直営地が農奴の保有地に転用されるようになると,12〜13世紀に純粋荘園と呼ばれる形態が出現した。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「古典荘園」の解説

古典荘園(こてんしょうえん)

荘園(しょうえん) ①

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