古坂下村(読み)こばんげむら

日本歴史地名大系 「古坂下村」の解説

古坂下村
こばんげむら

[現在地名]会津坂下町 古坂下

坂下村の東にあり、越後街道が村内を通る。東に旧みや(鶴沼川)が北流し、これを渡る西明寺さいみようじ渡があった。応永二六年(一四一九)から天文五年(一五三六)までこれが阿賀川本流であった。「塔寺長帳」享禄四年(一五三一)条によれば「三月一日ニ西明寺にて蛇出候、一日一夜川をつききり、しもみつ一水もなかれす候」とあり、融雪による洪水をさしていると思われる。寛文年間(一六六一―七三)までは小坂下と記したという(新編会津風土記)。文禄三年(一五九四)の蒲生領高目録に小坂下とあり、高三三二石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android