古年童(読み)こねんどう

精選版 日本国語大辞典 「古年童」の意味・読み・例文・類語

こねん‐どう【古年童】

  1. 〘 名詞 〙 寺院で、代々使役されている下男。親代々、寺の雑用にあたっている召使。転じて、東寺興福寺などの金堂で、七日の行ないの時、手水湯(ちょうずゆ)をわかしたり仏事を触れ歩いたりする人。
    1. [初出の実例]「古年童〈十郎〉、廻廊の戌亥角に少便を穢也」(出典:春日社記録‐中臣祐賢記・文永元年(1264)八月一九日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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