デジタル大辞泉 「雑用」の意味・読み・例文・類語 ざつ‐よう【雑用】 1 こまごました、いろいろの用事。ぞうよう。「雑用に追われる」2 こまごましたものの費用。雑費。「雑用の払いを済ます」[類語]小用しょうよう・小用こよう・雑事・野暮用・私用・公用・用・用事・用向き・用件・所用・用務・社用・商用・急用・多用・主用・変事・大事だいじ・大事おおごと・小事・細事・些事・世事・俗事・私事しじ・私事わたくしごと ぞう‐よう〔ザフ‐〕【雑用】 1 ⇒ざつよう(雑用)2 雑多なものの費用。雑費。「―がほしくなるから書物でも売ろうかということになる」〈子規・仰臥漫録〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「雑用」の意味・読み・例文・類語 ぞう‐ようザフ‥【雑用】 〘 名詞 〙① 種々のこまごました用事。雑多な用事。ざつよう。[初出の実例]「寸陰をむなしくせず、雑用あることなし」(出典:正法眼蔵(1231‐53)栢樹子)② こまごましたものの費用。こまかい費用。雑費。造用。ざつよう。ぞうゆう。[初出の実例]「公廨利稲并年中雑用皆悉令レ糙」(出典:類聚三代格‐八・大同元年(806)八月二五日)「かかさんが大病だからくすり代やぞう用が入るが」(出典:洒落本・仲街艷談(1799))③ 芝居の巡業で、一座の食事、宿泊に関する事柄や費用。また、それを担当する者。[初出の実例]「楽屋で雑用(ザフヨウ)食ふて来ました」(出典:歌舞伎・宿無団七時雨傘(1768)一) ざつ‐よう【雑用】 〘 名詞 〙① 種々のこまごました用事。ぞうよう。[初出の実例]「太平が続けば目星しい仕事が無く僅かに御城内取締及び修理等の雑用(ザツヨウ)を掌るのみとなり」(出典:江戸から東京へ(1922)〈矢田挿雲〉八)② こまごましたものの費用。雑費。雑用金。ぞうよう。[初出の実例]「その内から下宿料や紙筆油などの雑用の払ひを済まし」(出典:鳥影(1908)〈石川啄木〉)③ ( ━する ) いろいろまぜあわせて使うこと。[初出の実例]「意に随て漢文和文俗語の三体を雑用する者は」(出典:経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後)[その他の文献]〔後漢書‐光武帝紀下〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例