日本歴史地名大系 「古座浦」の解説
古座浦
こざうら
古座川の河口左岸に位置。北は
古座川河口の港として発達し、元禄年間(一六八八―一七〇四)の「熊野独参記」には「在所の中程札ノ辻より神野川浦へ船渡し有り、但入湊也」とみえる。村名の由来を「続風土記」は「村の西に神ノ川村あり、古座疑ふらくは神座の転にて、これも又重山滝姫神によりし名ならん」と記し、滝姫神を祀る
慶長検地高目録に「古座村」として高一八石余、「続風土記」には高三二石余、家数三一五、人数一千二四二とある。古座組に属し、慶安三年(一六五〇)の古座組在々郷組之覚(古座町教育委員会保管)には組頭とされ、組制度による動員体制として、家数一五三、人数三四六、通り印判三、舟八〇余、鉄砲七丁を記す。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報