古物・古物村(読み)ふるもの・ふるものむら

日本歴史地名大系 「古物・古物村」の解説

古物・古物村
ふるもの・ふるものむら

現在の古門ふるもんが遺称地と考えられ、同所を含む一帯に比定される中世地名で、鞍手郡若宮わかみや庄の内。近世古門村に継承された。弘安八年(一二八五)三月日の水原若宮社村々相撲次第(町村書上帳/鎌倉遺文二〇)によると、若宮八幡宮(現若宮町)で行われる相撲の出仕役のうち、九番に「古物」がみえる。応永一三年(一四〇六)閏六月二〇日、京都醍醐寺三宝さんぼう院側は、九州探題渋川氏に対して、鞍手郡若宮庄への半済給人の入部停止を求めているが、そのなかで古物、金生かのう(現若宮町)以下について本所(三宝院)にうかがい申さずに「自由押持候条、是又狼藉之至」と述べている(「大原良雄書状」宗像大社所蔵文書/宗像大社文書一、以下断りのない限り同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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