台鉋(読み)だいがんな

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

台鉋
だいがんな

いわゆる「かんな」であるが,昔の槍鉋,現在の電気に対する呼称。かし材の台に鉋刃を挿着し,板材,柱材の表面仕上げに用いる手工具。普通,刃幅 36~72mm (1.2~2.4寸) のものが使われ,これ以上のものは大鉋という。台木は長さ約 27cm,厚さ約 3cmのものが標準で,幅は刃幅の両側に4~6mmをとる。専門家のものは刃質,台形などから,荒鉋,中鉋,上鉋など十数種類を使い分けた。特殊なものとして,溝鉋丸鉋などもある。日本で鉋といえば槍鉋であったので,15~16世紀に中国から伝来した台の左右に押棒のついた押し削り用の台鉋は「つきがんな」と呼ばれた。江戸時代中期に現在の形になったもので,日本独特の工具である。

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大辞林 第三版の解説

だいがんな【台鉋】

木の台に刃を取り付けた鉋。現在普通に用いられるもので、古く用いられた鑓鉋やりがんななどに対していう。

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精選版 日本国語大辞典の解説

だい‐がんな【台鉋】

〘名〙 槍がんなや、突きがんなに対して、堅い木の台に、刃を適当に傾けてはめこんだかんな。現在ふつうに用いられるものをいう。室町時代に作られた。
※紙上蜃気(1758)「木匠之具〈略〉鉋(かんな)〈今云台鉋〉」

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世界大百科事典内の台鉋の言及

【鉋】より

…刃物を台中に包んだ形から鉋の字があてられるが,平滑に削るという意味で欧米ではプレーンといい,古代中国では準(じゆん)ともいった。現在の台鉋が日本にあらわれたのは16世紀後半といわれるが,それ以前は長い柄の先に笹葉状の穂先をつけたやりがんな(鉇)が,加奈(かな)または加牟奈(かんな)の名で仕上削りに広く用いられていた。さらにろくろびき用の刃物をも〈かんな〉といい,〈かんな〉と呼ぶ工具の種類は多い(図)。…

【経木】より

…おもに関西で見られるもので,上部に五輪形の刻みを入れて経文や法名を書き,故人の冥福を祈って水に浸したり流したりする。 片木がより薄く,より表面のなめらかなものになるためには,台鉋(だいがんな)が必要であった。それは15世紀ごろに登場し,さらにくふうが施されて幕末には紙のように薄い製品ができるようになる。…

※「台鉋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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