右近馬場跡(読み)うこんのばばあと

日本歴史地名大系 「右近馬場跡」の解説

右近馬場跡
うこんのばばあと

「出来斎京土産」の「内野」の項に「社の南の鳥井を出れば右近馬場也。右近馬場の日折といふ事は、年中行事にあり。此馬場に桜宮あり。天照大神を祝ひ奉れり」とあり、北野天満宮一ノ鳥居辺りが跡地。「菟芸泥赴」に「是五月四日五月六日などに右近衛の随身騎射せし所也」と記す。

類聚国史」巻三一には、承和六年(八三九)二月一三日に「天皇先幸神泉苑、次遊覧北野、皇太子従駕、山城国献御贄、便駐蹕於右近衛馬埒、命先駆近衛等、騁試御馬之遅疾、日暮還宮」とあり、右近馬場のあったことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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