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合唱隊歌 がっしょうたいかchoral lyric

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

合唱隊歌
がっしょうたいか
choral lyric

古代ギリシアの抒情詩の一種。公の重要な宗教行事の際に合唱隊によって舞踊とともに歌われたが,前6世紀の全盛時代には各地の僭主や貴族が私的祝典のためにも詩人を雇って,おかかえの合唱隊に歌わせた。古くはドーリス人のスパルタとアイオリス人のレスボス島が中心地で,テルパンドロス,アルクマン,アリオンらがおり,最盛期にはシチリア島のステシコロス,南イタリアのイビュコス,イオニアのシモニデスバキュリデスボイオチアピンダロスらが活躍。おもな種類は,賛歌,パイアン paian (アポロンに祈る歌) ,舞踏歌 hyporchēma,乙女歌 partheneion,行列歌 prosodion,エピタラミオン (祝婚歌) ,頌詩 enkōmion,挽歌 thrēnos,ディチュランボスエピニキオン (競技祝勝歌) 。さらに合唱隊歌を演劇構成の一部としてアッチカ演劇が成立したため,悲劇と喜劇には必ず合唱隊 (コロス ) が登場した。

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世界大百科事典内の合唱隊歌の言及

【イビュコス】より

…鶴の故事はJ.C.F.vonシラーの譚詩に採られている。文学史的には,アルクマンを創始者とする〈合唱隊歌〉という文芸ジャンルを発展させ,前6世紀後半から前5世紀前半にかけての最盛期を準備した詩人として位置づけられる。いわゆる三部形式による構成は,盛期合唱隊歌構成上の大きな特徴であるが,イビュコスの断片の一つは,最近相次いで公表された,アルクマンやステシコロスの同形式の歌の断片と比して,盛期合唱隊歌の完成度にきわめて近い韻律構成を見せている。…

※「合唱隊歌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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