ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イビュコス」の意味・わかりやすい解説 イビュコスIbykos 前6世紀中頃のギリシアの抒情詩人。ステシコロスの流儀に従って物語抒情詩を書きはじめ,ペリアスの葬送競技,トロイ攻略,カリュドンの猪狩,シチリア島の伝説などを歌ったが,シチリア島からサモス島に渡り,僭主ポリュクラテスの宮廷で本格的に活躍,合唱隊歌を中心に7巻の詩集を残した。現存するのは約 160の断片のみで,物語詩風のもののほかに愛の歌が多い。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報