合成品種(読み)ごうせいひんしゅ(その他表記)synthetic variety

改訂新版 世界大百科事典 「合成品種」の意味・わかりやすい解説

合成品種 (ごうせいひんしゅ)
synthetic variety

遺伝素質に幅のあるいくつかの品種を混ぜて栽培すると,その品種群の間で自然受粉が起こる。この相互交配の始まる世代を合成-0といい,この後,いくつかの選抜を加えながら,集団の中の相互交配を維持していく。この集団を合成品種という。これは一代雑種と同じように,おもに他殖性作物(牧草類やテンサイなど)について雑種強勢を積極的にいかした育種法である。1組の交配に頼る一代雑種は,世代が進むと雑種強勢がすぐに衰えてしまう。これに対して合成品種では相互交配を始めてから,数世代の間は各個体の雑種性が高く,品種の組合せをじょうずにやると数年間は使用に耐える。牧草のように山野耕地種子をまいて数年はそのまま生産させたい場合や,大量の種子が欲しい場合などでは合成品種が使用される。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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