吉岡峠(読み)よしおかとうげ

日本歴史地名大系 「吉岡峠」の解説

吉岡峠
よしおかとうげ

白神しらかみ(三五二・四メートル)の北、スズキノさわ川最上流にあり、現松前町字荒谷あらや・字白神と現福島ふくしま町字松浦まつうらにまたがる峠。江戸時代は茶屋ちやや峠とよばれることが多く、荒谷村、スズキ沢を経て峠を越え、礼髭れいひげ(現福島町字松浦・字吉野)に向かった。白神峠ということもあった。

享保十二年所附に吉岡峠として、炭焼沢すみやきざわ坂の下さかのしたに続いて「松前泊り川より三里七丁廿三間」と記される。「蝦夷日誌」(一編)に「スヾキ川より茶屋峠の順路を記す」とあり、茶屋峠は「此処順見使通行の時ニ茶屋を架る也。東を見れば南部焼山、牛滝、又矢越岬能見ゆる也。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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