吉良親実(読み)きらちかざね

精選版 日本国語大辞典 「吉良親実」の意味・読み・例文・類語

きら‐ちかざね【吉良親実】

  1. 安土桃山時代武将土佐蓮池城主長宗我部元親の弟親貞の子。左京進と称する。戦略に巧みで、僧如淵に師事して儒学にも精通長宗我部氏の後継問題に際し、元親の考えをいましめたが、のち中傷によって死を命じられた。(━一五八八

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「吉良親実」の解説

吉良親実 きら-ちかざね

1563-1588 織豊時代の武将。
永禄(えいろく)6年生まれ。吉良親貞(ちかさだ)の子。父の跡をつぎ土佐(高知県)吾川郡(あがわぐん)弘岡の吉良峰(きらがみね)城主となり,高岡郡蓮池城主に転じる。主家長宗我部(ちょうそかべ)家の跡継ぎをめぐって伯父の長宗我部元親(もとちか)と対立し,天正(てんしょう)16年自刃においこまれた。26歳。のち元親によって親実の霊をまつる木塚明神が建立された。通称は新十郎。

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世界大百科事典(旧版)内の吉良親実の言及

【吉良氏】より

…(1)清和源氏。足利氏庶流。三河国吉良荘より起こり,3流に分かれる。(a)嫡流西条吉良氏。鎌倉中期,足利義氏の長子長氏が吉良荘を譲られ吉良氏を称する。長氏の孫吉良貞義は足利尊氏の六波羅探題討滅をたすけ,貞義の子満義以来室町幕府の引付頭人を世襲。義郷にいたり織田信秀と結んで今川義元に抗したが1536年(天文5)敗死。弟義昭は徳川家康に下ったが,63年(永禄6)三河一向一揆に推されて家康に背き,近江に走り,のち摂津で戦死した。…

※「吉良親実」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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