精選版 日本国語大辞典 「同分」の意味・読み・例文・類語 どう‐ぶん【同分】 〘 名詞 〙① 仏語。(イ) ( 「分」は自己の作用の意 ) 根・境・識の三つが相対してそれぞれ自己の作用をなすことをいう。例えば、眼根は色境を取ることを自己の作用とし、眼識は色境の相をとらえることを自己の作用とすることなどをいう。〔倶舎論‐二〕(ロ) ( 「分」は因の意 ) 多くの有情を相互に相似させる力をもったもの。例えば人は人らしく、牛は牛らしく互いに似ていることや、人の左右の手が相似していることなど。〔倶舎論‐五〕② 性質の異なる物質が、元素および化合の割合を同じくすること。〔稿本化学語彙(1900)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例