同心球説(読み)どうしんきゅうせつ(その他表記)theory of concentric sphere

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「同心球説」の意味・わかりやすい解説

同心球説
どうしんきゅうせつ
theory of concentric sphere

地球を中心とした同心球の運動によって,天体を説明しようとしたギリシアの宇宙論。プラトンは惑星の運動を地球を中心におく円の組合せとしたが,弟子のエウドクソスは,精密な観測の結果,その運動が決して一様でないことを知り,最外側に恒星天球,その内側に月と太陽に各3個,五大惑星に各4個と,計 27個の同心球殻を仮定し,それらの複雑な回転によって惑星運動を説明した。さらにアリストテレスは 55個の球殻を考えたが,この精密な天動説の権威の前に,フィラリオスやアリスタルコスらによる地動説の芽生えは逼塞してしまうこととなった。

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