日本歴史地名大系 「名屋浦」の解説 名屋浦なやうら 和歌山県:御坊市名屋浦[現在地名]御坊市名屋町一―三丁目・名屋・薗(その)薗浦の南、日高川と西(にし)川(和田川)が合流する川口に位置する。文明八年(一四七六)六月一日付の加賀国吉崎殿出仕覚(源行寺文書)に「コマツハラノナヤ」とみえる。もと日高川左岸にあったが、元和六年(一六二〇)の大洪水で村は水没、川の流れも変わったため、一部は薗村の地を借りて村居を営み、薗仮屋舗(そのかりやしき)といったという(名屋浦鑑)。慶長検地高目録による村高一〇六石余。「名屋浦鑑」によれば、寛永二一年(一六四四)には一三八石余、家数八一、人数三四三、漁船はなく廻船が一六艘あり、江戸・大坂への海上輸送にあたった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by