向い付け(読み)ムカイヅケ

デジタル大辞泉 「向い付け」の意味・読み・例文・類語

むかい‐づけ〔むかひ‐〕【向(か)い付け】

連句付合つけあい手法の一。前句趣向に対立する趣向で付句すること。→七名八体しちみょうはったい

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精選版 日本国語大辞典 「向い付け」の意味・読み・例文・類語

むかい‐づけむかひ‥【向付・向附】

  1. 〘 名詞 〙 連句の案じ方で支考のいう七名(しちみょう)の一つ。前句の趣向に対立する趣向をもって付け合わせる法。たとえば大名老僧を向かわせて趣向をたてるやり方の類。
    1. [初出の実例]「目ふたひで苦き(薬を啜ける)当麻へもどす風呂敷に文 隣にてまだ声のする油うり 是人情三句にわたる附也。前句は打こしの人の用也。其用を取て当麻へもどしたい物が有、誰ぞ来よかしと、人待用をうけて、後句に油うりと趣向を立て、一句の作は隣にてと、よその事を起して来たものじゃ。是七名に曰向附也」(出典:俳諧・附合てびき蔓(1786))

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