七名八体(読み)しちみょうはってい

精選版 日本国語大辞典 「七名八体」の意味・読み・例文・類語

しちみょう‐はってい シチミャウ‥【七名八体】

〘名〙 各務支考(かがみしこう)連句の付け合いを説いた語。句の構想の立て方に有心向付(むかいづけ)・起情・会釈(あしらい)拍子・色立(いろだて)逃句の「七名」があるとし、それに基づいて実際に付句の方法として、其人(そのひと)其場時節時分時宜天相観相面影の「八体」があるとするもの。〔俳諧・俳諧古今抄(1730)〕

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デジタル大辞泉 「七名八体」の意味・読み・例文・類語

しちみょう‐はったい〔シチミヤウ‐〕【七名八体】

各務支考かがみしこうが説いた連句の付合つけあい論。七名は前句へ付ける構想の立て方の分類で、有心うしん向付むかいづけ・起情・会釈あしらい・拍子・色立いろだて遁句にげく、八体は付句の方法を、其人そのひと其場そのば・時節・時分・天相・時宜・観相・面影の八つに分類したもの。しちみょうはってい。

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