向島西村(読み)むかいしまにしむら

日本歴史地名大系 「向島西村」の解説

向島西村
むかいしまにしむら

[現在地名]向島町向島

向島の西北部に位置し、東は向島東村(現尾道市)に接し、北は尾道水道を隔てて本土に、西は御幸みゆき瀬戸を隔てて岩子いわし島に対し、南は立花たちばな村。「芸藩通志」には「広三十六町、袤四十五町余」とある。属島に小歌おか(岡島)上江府かみえふ島・下江府島などがある。元和五年(一六一九)の備後国知行帳では村高八五一・九六二石、寛永一五年(一六三八)の地詰では一五八五・九八六石、正徳二年(一七一二)の「所務役人頭庄屋郡邑受方記」では一八〇一・二八石と増加。その間寛永年間南部の荒地を開いて立花村が分村。延宝(一六七三―八一)から元禄(一六八八―一七〇四)にかけては尾道水道に面する大潟おおがた塩田が築調され、富浜とみはまとして分村した(正徳元年富浜開地覚書「日本塩業大系」所収)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android