向川寺(読み)こうせんじ

日本歴史地名大系 「向川寺」の解説

向川寺
こうせんじ

[現在地名]大石田町横山

横山よこやま集落の北に位置する字黒滝くろたきにある。黒滝山と号し、曹洞宗。本尊釈迦如来。寺伝によると、永和三年(一三七七)大徹宗令が日山良旭を伴って奥羽各地を布教し、次年子じねんご街道に沿った黒滝山にとどまり禅寺を開創したのに始まるという。開創以来曹洞宗本山能登総持寺の直末として重きをなし、名僧が輩出して教線の拡張を図った。向川寺の歴代禅師が開創した末寺は、出羽はもとより陸奥にもまたがり二八ヵ寺を数えた(当寺過去帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android