日本歴史地名大系 「向敷地村」の解説 向敷地村むこうしきじむら 静岡県:静岡市旧有渡郡・庵原郡地区向敷地村[現在地名]静岡市向敷地安倍(あべ)郡に所属。安倍川の右岸、同川に藁科(わらしな)川が合流する地点の南に位置し、南と東は手越(てごし)村。村名は安倍川対岸の有渡郡敷地(しきじ)村に対する向こうの意味によるという(修訂駿河国新風土記)。向鋪地とも書くが(享保一六年駿府代官所村高帳)、元禄一六年(一七〇三)の駿府巡見帳(静岡市立図書館蔵)などのように敷地村と書いて当村のことをさす史料もある。昔は藁科川が当村の中を流れていたが、天正―慶長(一五七三―一六一五)頃に金(かな)山(現曹洞宗東林寺の東の山)から猿郷(さるごう)に堤防が造られ、金山の東を流れるようになったという(駿河記)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報